ファーストレベル研修の受講(志望)動機の書き方【例文あり】

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はじめまして。看護師12年目のナースマンブログです。今まで、急性期看護、手術看護、慢性期看護を経験し、現在は脳神経外科病棟で看護師をしています。看護に関わるすべての方を応援したい思いで発信をしています。皆様へ少しでもお力になれる記事になれれが嬉しいです。よろしくお願いします。

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ファーストレベル研修を受講するには、選考試験があります。

試験には、ファーストレベル研修の志望動機・受講動機を述べなければなりません。

看護師
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ファーストレベル研修への志望動機うまく書けない~

看護師
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志望動機ってどんな風に書くといいんだろう・・・

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ファーストレベル研修への志望・受講動機の書き方にはコツがありますよ!

ファーストレベル研修の悩み
  • ファーストレベル研修を受講することが決まったけど、志望動機って何を書くのかわからない
  • 志望動機・受講動機が全く浮かばない
  • 志望動機・受講動機はどんな内容で書くのかわからない

ナースマンブログは、ファーストレベル研修を受講し修了した経験を持っています。

今回は、ファーストレベル研修の志望動機・受講動機の書き方を伝えたいと思います。

少しでもナースマンブログが力になれたら嬉しく思います。

ファーストレベル研修ってどんな研修か知りたい!という方へはこちらの記事を参考にしてください。

ファーストレベル研修でのおすすめの参考書を紹介しています。

出題の背景・評価基準を理解して取り組むこと

ファーストレベル研修では、年に数回の階差がされています。各地域の看護協会や関連する団体が研修制度を設けています。

受講方針が決定したら、志望動機や受講動機を記載して、必要な資料を提出します。

受講者の定員が決まっており、受講者の選考が行われます。

年々受講者は増加傾向であり、定員超過すると選考が行われます。

まずは選考を通過することが第一です。

各地域の看護協会や関連する団体が研修制度を提供しているため、研修を受講する団体の募集要項に沿った内容で志望動機を記載する必要があります。

「募集要項に沿っているかどうか」

これが大切な基準になります。

評価の基準(例)
  1. 課題認識
    →看護管理に関連した学習課題を持っている
  2. 自己の役割認識
    →現場の問題を捉え自己が看護管理の視点で果たすべき役割を認識している
  3. 意欲が明確である
  4. 文章構成
    文章が明確で分かりやすく、段落が適切で、誤字・脱字がない

例えば、この評価基準の様に評価される点は予め設定され、決められています。

これらの基準を満たしていることで選考を通過しやすくなります。

研修を提供している団体によって基準や選考方法は違いがあります。

例題を載せてみました。こういった内容の志望動機を提出することになると思います。

志望動機・受講動機の例題

「自職位を明確にし、受講動機と今後、学びをどのように活かすか」を述べて下さい。

先ほど紹介した「評価の基準(例)」を押さえた内容であることが重要です。

ファーストレベル研修の志望動機・受講動機の書き方には、評価の基準に沿った内容で記載することが重要です。

それにより選考に通過しやすくなります。

次は、実際に書き方、構成について説明をしていきます。

ファーストレベル研修の志望動機の書き方

ファーストレベル研修の志望動機・受講動機には評価の基準があります。

評価の基準を確実に押さえた文章内容にすることが重要です。

もう一度、評価の基準(例)を見てみましょう。

評価の基準(例)
  1. 課題認識
    →看護管理に関連した学習課題を持っている
  2. 自己の役割認識
    →現場の問題を捉え自己が看護管理の視点で果たすべき役割を認識している
  3. 意欲が明確である
  4. 文章構成
    文章が明確で分かりやすく、段落が適切で、誤字・脱字がない
  1. 課題認識
    あなたの部署にある課題をはっきりと持つことです。
    私の部署には〇〇な問題があって、それによって△△な課題があります。
  2. 自己の役割認識
    部署の中であなたは、どんな役割がありますか?一般スタッフ?主任?副師長?など
    あなたの立ち位置を認識しましょう。
  3. 意欲が明確である
    学習意欲が伝わる事が必要です。
    意欲を伝えるには課題をはっきりと、わかりやすく文章にすることが大切です。
  4. 文章の構成
    伝わりやすい文章内容であることが大切です。
    誤字や脱字、改行ミスなどは大きな減点になります。

これらの評価の基準を参考にして、ファーストレベル研修の志望動機・受講動機の内容を考えていきましょう。

志望動機・受講動機の書き方【まず考える】

ファーストレベル研修の志望動機・受講動機をいきなり書き出すことは、一部の才能がある方です。

まずは、内容を考えましょう。

順序良く考えることで、自分自身も書きたいことがはっきりと見えてくるはずです。

Step①問題の発見にはこの手法がベスト!

あなたの配属部署には問題はありますか?

まず「問題」を正しく見つけましょう。

問題と課題は違うものです。

問題とは、誰にとっても問題となり得るもの

課題は、解決しなければならない問題のこと

例を出して説明してみましょう。

問題と課題の違い(例)

体重が80㎏もあって太ってる(これは現実で今の状況)

目標体重は70㎏(理想の姿・目標)

この差(ギャップ)から「目標よりも現状が10㎏重い」ことが問題です
この問題には、「夕食が21時以降に摂取している」「運動習慣がない」という背景があります。

では、この問題の対して「食事を21前に摂取するにはどうしたらいいか」「運動するにはどんな生活サイクルにしたらよいか」という課題が生まれるのです。

これが「問題」と「課題」の違いです。

まずは、自分の部署の現状と目標(あるべき姿)の差(ギャップ)を知ることで、「問題」を見つけることができます。

Step②理想の部署は誰が決めるのか?

問題の見つけ方がわかったのですが、部署の目標・あるべき姿はどんな姿か?

師長や副師長や主任、係長といった管理者が協議して「理想の部署」を考えます。(施設や病院によって違いはあります)

あなたの部署において「理想の姿・目標」は、すでに決まっているのです。病棟の目標・部署目標を見ればそれが書いてあるのです!

部署目標の例

  • ワークライフバランスのために残業時間を減らす
  • スタッフの退院支援能力を向上させる
  • 入退院支援カンファレンスの開催実施率を前年度よりも20%向上させる

これは例ですが、部署の目標を見ることで、部署の問題点が見えてくるはずです。

Step③現状を知る!

では現状を知りましょう。

ファーストレベル研修では若い方々の受講も多いことが考えられます。

現場の第一線で働く方達です。

現場の声、現状は身に染みて感じているでしょう。

  • 時間外労働時間が院内でワースト2位だ
  • 忙しくて入退院支援カンファレンスが月平均の半分しか開催できなかった

現状を知るには、多くの人からの意見を聞くことがとても重要です!

現状を知るには自分自身の意見がまず大切です。

師長などの管理者、ベテラン、中堅、若者世代など多くの意見を聞くことで、現状の姿がはっきりと見えてきます。

Step④誰が解決するのか?

ファーストレベル研修では、「あなたの役割」という考え方が重要です。

Step①からStep③で考えた問題を解決するのは一体だれですか?

あなたの役職が主任であるならば、その問題解決にどうやって関わるかが大切です。

主任と師長では持つ力や働きかける力に違いがあるので、その違いを理解して解決に関わることが重要です。

Step⑤課題の誕生!

「部署の目標やあるべき姿」と「現状」をしることで、その差(ギャップ)が見えてきたと思います。それで問題が生まれました。

その問題に対して課題が生まれます。

その差(ギャップ)を埋めるためにはどんな事が必要でしょうか。

ここでも問題と課題の違いを理解しておく必要があります。

問題の目的は「目標やあるべき姿に向かわせることが必要」と認識すること

課題の目的は「目標やあるべき姿に向かわせるように行動することが必要」と認識すること

課題は行動することになります。問題に対して課題としてどう行動するかをしっかり認識しましょう。

Step⑥問題と課題の整理ができた

このステップで自分の部署が抱える問題が見えてきたはずです。

それと目標・あるべき姿も見えてきます。

そして、課題も見えます。

Step①からStep⑤によって、評価基準(例)の「課題認識」「自己の役職認識」を理解できます。あとは、うまく文章にすることです。

評価の基準(例)
  1. 課題認識
    →看護管理に関連した学習課題を持っている
  2. 自己の役割認識
    →現場の問題を捉え自己が看護管理の視点で果たすべき役割を認識している
  3. 意欲が明確である
  4. 文章構成
    文章が明確で分かりやすく、段落が適切で、誤字・脱字がない

志望動機・受講動機の書き方【いよいよ書き出し】

あなたがファーストレベル研修を志望している動機・受講したい動機は何かをはっきり書く事が大切です。

Step①からStep⑤の順序で見つけた問題と課題をしっかりと整理して把握しましょう。

自分の役割を理解した上で、問題に課題を達成していく。

これを意欲的に、わかりやすく伝える事です。

序論・本論・結論

文章にするには、3部構成です。

序論・本論・結論の書き方が良いです。

まず考えるページでお伝えしたStep①からStep⑥の過程から、

「自分自身の考えや主張」の基となる「理由・根拠」を探り、「自分自身の考えや主張」を決めます。

序論

①序論

結論を述べます。さらに、問題点、課題その背景、目的などを書きます。(ここでは引用文献は入れません)

序論の書き方は、

  • 導入を書く(自施設は〇〇である。私は主任として〇〇の役割を持つなど)
  • 話のポイントを書く(そこで〇〇について考えたい。では、〇〇とは〇〇。など)
  • 結論を書く(結論から言えば〇〇である。)

書き方の順番を守ることで、相手に理解されやすい文章が作ることができます。

【例文】
~自施設内外での看看連携の強化・地域連携の活性化について述べたとしたら~

(導入)→自部署は院内において、退院調整の業務を担っている。
(話のポイント)→自施設・自部署における地域連携の課題とは何か。また、私は主任である立場でどういった具体的な改善策を講じればよいか考えたい。
(結論)→結論から言えば、自部署における課題は、計画通りに退院支援が進まないことである。また、私の主任としての立場から取り組める改善策として、多様で柔軟に対応できる退院支援計画を展開することである。特に、看看連携計画を準備することである。

本論

②本論

論拠(事実・意見)の提示をする。文献を使い照らし合わせることでエビデンスがアップします。

本論の書き方は、

  • 序論で提示した課題の背景を書きます。
  • 背景の状況や分析を書きます。
  • 具体的な例を出して事実が理由になっていることを書きます。
  • 看護管理の能力が必要であることを関連付けて書きます。
  • 可能であれば文献から得たれる根拠を載せると良いでしょう。

【例文】
結論の理由→なぜ、退院支援はスムーズに進まないのか。それは、患者の担当看護師、退院支援課看護師、医師、地域のケアマネジャーなど、本来は密に連携を取るべき多職種がそれぞれの行動し、患者を中心においた連携ができていないからである。
具体例を書く→例えば、先日このような患者の事例があった…

結論

③結論

結論を再度伝えます。今後の展望を書きます。

結論の書き方は、

決意表明を書きます。

序論で述べた「自分自身の考えや主張」を再度確認します。

【例文】
以上より、状況の変化に柔軟に対応できる看看連携パターンを計画し対策として講ずることが必要である。

志望動機・受講動機の例文

私がファーストレベル研修を受講する際に、選考試験として受講動機の提出がありました。

タイトルは「ファーストレベル研修での学びを今後どのように生かすか」でした。

600~800文字の指定がありました。

【例文】は実際の提出レポートではありません。内容も事実とは異なりますので、文章の構成や内容を参考にしてください。

【例文】

 私は、自部署の主任として日々の看護実践に加えて、師長、係長を補佐し部署の目標達成支援の遂行、部署の役割モデルを担うことが責務である。私の所属病棟は、脳神経外科を主とし、内科を含む混合病棟である。脳神経外科では疾病の後遺症により入院前と比べ、ADLの変化により介護サービスの導入など退院支援が必要な事例がある。また、高齢、独居などの背景から退院支援が必要な患者もいる。そのため入院早期から円滑な退院支援に関わるためのシステム作りを目標に掲げている。しかし、施設などからの入院前情報をスタッフ間で共有できていないこと、入院後早期に退院支援が必要な患者を見分ける意識がスタッフによってばらつきがあることなど退院支援が円滑に進まない現状があり、課題であると感じている。

看護師は、積極的に他職種に働き掛け調整役となる必要があり、退院支援において要となる役割を担っていると考える。そのため、管理者は看護師個々が退院支援に関して専門性と意識を持つスタッフを育成していくことが必要である。退院支援の知識や能力の育成のために、退院支援を実施した事例を取り上げて、患者や家族の思いに対してスタッフがどうアプローチし、影響したかをデブリーフィングすることが有効である。退院支援に関わる職種が、共に振り返りをすることで、退院支援の経験が浅い看護師は、退院支援において患者、家族との関わり方を学ぶことができ、実践力向上にも繋がると考える。また、スタッフ間の情報共有方法を考案することも必要と考える。

私は管理者としての役割を遂行するために、ファーストレベル研修を受講し、組織管理の知識、技術を学びたい。研修で得られた学びを自部署の課題を達成することに活かし、根拠に裏付けられた看護管理を実践できるようにしたい。(751字)

まとめ

今回の記事では、ファーストレベル研修での志望動機・受講動機について記事を作成しました。

出題されている背景、つまり評価基準を理解して取り組むこと

自分自身の役割を認識して自分自身の立場から内容を述べていること

読む側にわかりやすく伝わる文章内容・問題・課題が明確であることが大切です。

ファーストレベル研修への第一歩となる志望動機・受講動機です。

志望動機・受講動機がしっかりと書くことが、ファーストレベル研修中にも活用することができます。

自分が所属する部署の問題と背景、その課題を見ることが看護管理者としての視点です。

ぜひ、良い課題が見つかるといいですね。

おすすめの参考書

ナースマンブログはこの本を使ってファーストレベル研修を終えることができました!

ファーストレベル研修の統合演習では大活躍、現場の問題解決などでも活用できます。

実際にファーストレベル受講生の発表資料が載っているのも大きなメリット!

最後までお読みいただきありがとうございました。

その他のレポートについてはこちらの記事もチェックしてくださいね。

質管理のレポート例文についてはこちらの記事になります。

組織管理論のレポート例文についてはこちらの記事になります。

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