看護に関わるすべての人を応援したい!
ナースマンブログです。
今回は、ファーストレベル研修「ヘルスケアシステム論Ⅰ」におけるレポートの書き方です。
ファーストレベル研修ではそれぞれの教育科目にある課題レポートを合格しないといけません。
仕事をしながら研修を受講している方が多いと思います・・・
A判定欲しいけど・・・
あまり時間をかけてやりたくないですよね・・・
ファーストレベル研修では課題レポートをいくつも突破していかないといけません。
判定Aを目指して、効率的に高評価を獲得するレポート作成方法を伝ようと思います。
そこでこの記事では、
という、悩みを持つ方々へお伝えしたい内容です。
合格するレポートを目指して頑張りましょう。
この本を使ってファーストレベル研修を終えることができました!
ヘルスケアシステム論Ⅰの学習内容
まずは、ヘルスケアシステム論Ⅰでは、どういった内容の学習になるかを知りましょう。
ヘルスケアシステム論Ⅰの単元・教育内容は予め定められています。
各団体によって、研修内容・教育目標・レポートテーマは異なっています。
受講する研修プログラムやレポートテーマの参考にしてください。
ヘルスケアシステムの教育単元
ヘルスケアシステムの研修時間は15時間と定められています。
ヘルスケアシステムでの教育内容も決まっています。
大きく3つの教育単元があります。
3つの単元にはそれぞれ教育内容が示されています。
社会保障制度概論
「社会保障制度概論」における教育内容の狙いは、
ヘルスケアシステムの構造と現状を知る事
保健医療福祉の制度を理解する事です。
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保健医療福祉制度など、社会保障について学習します。
保健医療福祉サービスの提供体制
「保健医療福祉サービスの提供体制」における教育内容の狙いは、
保健医療福祉制度は日々変化していることを認識する必要がある。
その変化が看護管理にどう影響するかを理解するです。
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保健医療福祉制度が看護にどう影響しているかを学習します。
ヘルスケアサービスにおける看護の役割
「ヘルスケアサービスにおける看護の役割」における教育内容の狙いは、
看護の機能と活動を理解した上で、未来の看護業務と拡大する役割を予測すること。
看護に関する関連法規や制度を捉えて、看護管理の視点で考察することです。
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ここの内容は広範囲です。
ヘルスケアシステムと看護の関わりを考えることを学習します。
判定Aのための効率的なレポート作成のコツ
ファーストレベル研修では、それぞれの教育科目で課題レポートがあります。
判定Aを取るための効率的にレポートを作成するコツはこれです
- 講義からキーワードを探す
- 課題レポートの出題背景を理解する
- キーワードを織り交ぜる
- 内容(構成)を考える
- 書いたら必ず読み返す
レポートは「A」「B」「C」「D」の4段階で評価されますが、全て「C」以上であることが合格条件です。
ファーストレベルでオールA判定が取れたら師長からの評価もいいだろうな
研修中は仕事も家庭もあるから、時間かけたくない!サクッとレポート仕上げたいな・・・
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A判定レポートのためのコツがありますよ。効率上げて良い判定をもらいましょう!
それぞれを解説していきます。
講義からキーワードを探す
まずは講義の中から「キーワード」を探しましょう。
課題レポートのテーマは講義の最後に発表されることが多いです。(講師の先生によります)
課題レポートのテーマがわからないと研修に身が入らん・・・
ヘルスケアシステム論は数名の講師が担当しています。
その中でも・・・
課題レポートを出題する講師の講義は特に注意して講義を受講しましょう。
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課題レポートを出題する講義は特に集中して受講しましょう!
講義の中で、課題レポートについてポロっとヒントを言ったり、関連するキーワードを話したりします。
そういった内容は資料にはなく、講師の発言で出てきます。それを聞き取りましょう!
例えば、私がヘルスケアシステム論を受講した際の事です。
課題レポートを出す講師は、講義の最後に課題レポートを提示されました。
講義の中では、「医療費の財源確保に関する事」や「社会保障のあり方」についてお話をされた場面がありました。
そのキーワードを見つけて、レポートに関連をさせました。
いずれも資料にはない内容でした。
講義の資料は見返すことができますが、講師の話・言葉はその時しか聞けません。
ぜひ、話の内容や言葉に耳を傾けてみることをお勧めします。
課題レポートの出題背景を理解する
課題レポートのテーマが提示されたら・・・
まずは課題レポートの出題背景を理解をすることが大切です。
例題で考えてみましょう。
【例題】
所属施設または所属部署における看看連携や地域連携等に関連したヘルスケアサービスの課題を一つ取り上げて、その課題の背景について分析し、自己の立場で実践できる改善策を具体的に挙げて、あなたの考えを述べなさい。
この課題を分解して理解することがコツです。
課題レポートの出題背景・出題意図はどんなことかを理解するのが大切です。
課題を理解するためには、課題を1つの文として捉えずに、分解して出題背景を理解しましょう。
課題に番号と線を引きながら読みます。
【例題】
①所属施設または所属部署における看看連携や地域連携等に関連したヘルスケアサービスの課題を一つ取り上げて、
②その課題の背景について分析し、
③自己の立場で実践できる改善策を具体的に挙げて、あなたの考えを述べなさい。(見やすいように改行しています)
このように分解して捉えることが大切です。
課題と問題についての違いはすでに理解していますか?
問題と課題についてもう一度理解したい方はこちらの記事で復習しましょう。
キーワードを織り交ぜる
講義内容や講師の発言や言葉から出たキーワードをうまく使いましょう。
キーワードをうまく使うことができれば、教科目の理解度をアピールできるからです。
1つの問題や課題には様々な事が関連しています。
キーワードをうまく使うことで問題を多面的にとらえることができます。
しキーワードが多いと言いたいことがずれてしまうため注意が必要です。
内容(構成)を考える
- 講義からキーワードを見つける
- 課題レポートの出題背景を理解する
- キーワードを織り交ぜる
と順序通りに進んできたら、内容(構成)を考えるとレポートが完成です。
※序論・本論・結論の書き方はこちらの記事でも解説をしています。参考にしてください。
書いたら必ず読みかえす
課題レポートを書き終えたら、必ず読み返しましょう。
この作業はすごくめんどくさいです・・・
しかし、必ずやりましょう!
やらないと最悪の場合大きな減点へ繋がります。
- 誤字脱字はありませんか?
- 1文が長すぎませんか?
- 「〇〇と思う」「〇〇と考える」は使い過ぎだと意思が弱くなります。
- 回りくどい表現は内容のわかりにくさに繋がります
課題レポートの評価基準には。「記述力」の項目があります。
それは内容の構成や誤字脱字がないかなど、文章能力を評価されています。
判定A、落ちないレポート作成には必ず読み返すことが必要です。
ヘルスケアシステムⅠで提出したレポート【例文】
実際にヘルスケアシステム論で、出題されたテーマと提出レポートを例文として掲載します。
【例文】は実際の提出レポートから編集しています。内容も事実とは異なりますので、文章の構成や内容を参考にしてください。
課題レポートは講師のよって内容は異なります。
講師が求めている出題背景をしっかりと読み解いて理解してから、レポートを作成することが重要です。
という課題レポートに対して、以下の様なレポートが例文になります。
課題レポートテーマ
【医療費の効率化を目的としたポリファーマシー患者への減薬という方法】私の務める病院での高齢化率は33.30%で全国値を上回っている。入院される多くの患者は高齢者である。患者は、複数の医療機関から処方があり、たくさんの種類の内服薬を持っている。ほとんどは内服薬について理解しておらず、残薬が揃っていない、お薬手帳と持参薬の内容が合わない等、内服管理ができていない。経験の中でこういった現状に疑問を持ち、改善する必要性を感じた。
なぜ内服薬の種類と数が多いと問題なのか。高齢になると、複数の疾患を抱えることが多く、治療のためにどうしても多剤併用療法が多くの内服薬をせざるを得ない現状がある。しかし、内服薬の処方の理由がはっきりとしていない事や患者自身が内服薬の内容を理解していない事も多い。今までは服薬コンプライアンスという言葉が用いられてきたが、それには患者が受動的に医師の指示に従う意味合いが含まれている。実際に患者は処方に受動的であることが多い。現在は、患者と治療者が共同するという意味を込めてアドヒアランスという考え方が重要とされている。また、厚生労働省では、多剤服用の高齢患者において「薬物有害事象のリスク増加・服薬過誤・服薬アドヒアランス低下等の問題につながる状態」をポリファーマシーと呼称し、単に服用薬剤が多い多剤服用の状態と区別している。本来、患者は疾患について理解し、治療について興味・関心を持ち、治療に積極的に参加することが理想である。ポリファーマシーついて問題意識をもち課題を見出すことが重要である。
ポリファーマシーは医療費増大に拍車をかける恐れがある。医療費において医薬品は約20%を占めている。全国の保険薬局における処方調査の結果では、75歳以上の約1/4が7種類以上、4割が5種類以上の薬剤を処方されており、薬剤費への影響は大きい。また、有害事象も問題となる。大学病院の調査では、薬物有害事象は高齢入院患者の約10%に認められており、入院患者では6 剤以上の薬を内服する高齢患者で特に多くなることが報告されている。また、外来患者においても5剤以上の薬を内服する高齢患者で、薬物有害事象の1つとして転倒が多いことが報告されている。¹
現在、国内の多くの医療機関において高齢患者の薬剤の見直しが推進されている状況にある。薬剤費削減分を医療費に回すことで、より良い医療制度に繋がると考える。効果的に改革していくには、入院している間での減薬の検討が必要と私は考える。なぜなら、入院中には多職種の医療者が患者に関われるからである。減薬による病状悪化時などにはすぐに対応できる環境があり、多職種カンファレンスを開催しやすい。そして何より主治医の存在が必要である。処方権利は医師にのみ存在するため、臨床での減薬が有効である。また、これには減薬に対して地域の医療機関、薬局、訪問看護などの機関が連携する必要がある。これらの取り組みにより服薬アドヒアランスの改善、医療費の効率化に繋がる。私が務める病院や地域における現状や対策を調査し検討していきたい。引用文献
1)小島太郎:高齢者のポリファーマシー,日本内科学会会誌107巻12号,p.2437-2443,2018参考文献
1)日本薬剤師会:後期高齢者の服薬における問題と薬剤師の在宅患者訪問薬剤管理指導ならびに居宅療養管理指導の効果に関する調査研究報告書,2008.
2)日本看護協会出版会:看護管理学習テキスト第3版第1巻ヘルスケアシステム論,2023
3)日本老年医学会:高齢者の安全な薬物療法ガイドライン,メジカルビュー社,2015
4)厚生労働省:高齢者の医薬品適正使用の指針総論編,2018.https://www.mhlw.go.jp/content/11121000/ kourei-tekisei_web.pdf(参照日時を記入する)
判定Aを目指して、順序よく、効率的にレポートを作成しましょう。
まとめ:判定Aを目指して、効率的に高評価を獲得するレポート作成方法があるんです!
この記事で言いたいことは、判定Aを目指して、効率的に高評価を獲得するレポート作成方法がある」ということです。
講義を受講する時から始まり、レポート作成までの順序、やることを意識していけば、しっかりとしたレポートが完成するでしょう。
時間をかけずに、レポートが合格できる。
ファーストレベル研修を楽しく、突破していきましょう。
以上、ファーストレベル研修のレポートヘルスケアシステム論Ⅰでレポートの書き方(例文あり)でした。
この本を使ってファーストレベル研修を終えることができました!
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
その他のレポートについてもブログ内で公開しています。
ぜひ参考にしてください。
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