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PNSってパートナーとの人間関係が悪くなるとか、自分のペースで仕事ができないって聞くけど本当?

主任である私が現場の本音を教えますね
ペアで看護業務を行うPNSの実践はしんどいのでしょうか?
PNS看護方式のメリットとデメリット、さらに実践している本音を知ることで、今の働き方に変化を起こすことができます。
PNS看護方式とは?

PNS(Partnership Nursing System)
パートナーシップ・ナーシング・システムとは、2人で看護業務をすることです。
2人の看護師が安全で質の高い看護を共に提供することを目的に、良きパートナーとして対等な立場で互いの特性を活かし、相互に補完し協力し合って、毎日の看護ケアをはじめ委員会活動・病棟内の係の仕事に至るまで1年を通じて活動し、その成果と責任を共有する看護体制の事です。
福井大学附属病院 看護部HPより引用
まずは年間のパートナーを決めます。パートナーと看護業務をともに行います。
パートナーと毎回同じ勤務ということは難しいので、他のスタッフともペアを組みます。
年間パートナーが同じ日勤にいれば、優先的にペアとなり仕事を一緒に行います。

私の病院では日勤はPNS方式
スタッフが少なくなる夜勤はチームナーシング方式が採用されています
PNSで大切な3つの心得
PNSでは3つの心得が重要と言われています
- 自立自助の心
- 与える心
- 複眼の心
「自立自助の心」とは、他人に任せるのではなく自分が積極的に行動すること。
「与える心」とは、相手に見返りをもとめることなく同じ立場を意識すること。
「複眼の心」とは、パートナーが持っている思いや価値観を知り否定しないこと。

PNSってすごくいいことを言ってますね!しかし…実際は…
主任の本音
PNSの内容って、どれも素晴らしい心得です。
しかし!
実際の現場では、『パートナーへの過度な気遣い』・『自分へのプレッシャー』に代わってしまっています!

若手とお局がペアになってしまうと若手は萎縮してしまいます
主任として多くのペアを見てきましたが、個人の努力(心得)だけでは解決できない『相性の壁』は確実に存在します。
PNSシステムが人を壊しては本末転倒です。
PNSのメリット

PNS看護方式にもメリットがあります!
PNSが持つ2人で行動することがメリットに直結しています。
ペアでいることで相談しやすい
PNSでは2人で行動する時間が多い分、相談しやすいことがメリットです。
新しく内服指示が出て薬取り寄せなきゃ!この薬剤どれくらいで投与するんだっけ?ダブルチェックしてほしい!など、声掛けがすぐにできます。
2人で患者さんを観察するので責任が軽くなる
2人で患者の状態を確認することができることが責任の分散になります。
このドレーンの性状ってなんか怪しい…などすぐに2人で観察できるのは大きな利点です!
リアルタイム記録によって業務効率化
PNSでは、記録する役割と観察する役割で業務が分かれます。
1人が患者観察をしている間に、もう1人がカルテを記入して、リアルタイム記録入力をすることで、記録業務がスムーズに進みます。
休憩が取りやすい
ペアで行動するので、休憩時間中の業務を依頼できます。
そうすることで、お互いにしっかりと休憩時間が確保できます。
PNSのデメリット

PNSのデメリットについて解説します。現場で実践している主任としての本音もお伝えしますね!
【皮肉】PNSのメリットが最大のデメリットになる理由
PNSの大切な3つの心得を覚えていますか?
PNSの心得がデメリットになってしまうのがこれです。
自立自助の心 → 「自分でやらなきゃ」と抱え込んでパンクする
与える心 → 相手に気を使いすぎて、自分の休憩が後回しになる
複眼の心 → パートナーの視線が気になり、監視されているように感じる
パートナーとの相性によって、PNSが持っているメリットがデメリットに変わってしまう!

「リアルタイム記録」が「相手を待たせるプレッシャー」に変わっている現状があります。
パートナー決めが「命」。相性が悪いと1年が地獄
PNSといえば、このパートナー決め!ここがすべてと言っても過言ではありません。
年間パートナーが「お局さん」や「性格の合わない人」になった時・・・絶望感しかありません。

PNSの相性問題は最大の離職原因の1つです。無理なペアリングがスタッフを追い詰めている現実があります
パートナーとの相性や関係性については、解決できない限界が必ずあります!
管理職(主任)が直視する、PNS現場の3つの限界
現場でPNSを実践していますが、主任という立場から見ると3つの限界があります。
- 看護師が思考停止になってしまう
- 責任のなすりつけ合いが起きている
- 残業が増えている
看護師が思考停止することで、指示待ち人間が増えてしまいます。これは年代関係なく発生しています。
責任が分散されるはずなのに、ミスが起きた時に「相手が確認したはず」となったり、責任のなすりつけ合いが日常茶飯事に。
パートナーの業務スピードに合わせたりすると自分の仕事が後回しになる。すると残業が発生する。

実際に私の職場では、ペアが怖くて報告が遅れてインシデント発生したこともあります!
PNSが「合わない」と感じるのは、あなたの能力不足ではありません

管理職として断言しますが、看護師には「一人で集中して力を発揮するタイプ」も確実に存在します。
PNSというシステムに自分を無理やり合わせ、心身を削る必要はありません。
もし今の環境に限界を感じているなら、「担当制(チームナーシング)」の職場を覗いてみるのも良いことです。
「パートナーに気を遣わずに、自分のペースで看護ができる」それだけで、仕事の楽しさが劇的に戻ってくるはずです。
関連記事:看護師転職サイトを解き明かす!主任が教える賢い選び方
まとめ

今回の記事では、PNS看護方式のメリットとデメリット、そして現場のリアルな本音をお伝えしました。
PNSのメリット: Wチェックの徹底やリアルタイム記録による効率化(※相性が良い場合)
PNSのデメリット: 自分のペースで動けず、パートナーへの過度な気遣いで疲弊する
主任の本音: 素晴らしい心得(理想)も、現場では人間関係のストレスに変わっている現実がある。
PNSは素晴らしいシステムですが、「向き・不向き」が激しい看護方式でもあります。もしあなたが「もう限界…」と感じているなら、それはあなたの能力不足ではなく、単なる環境とのミスマッチです。
看護師には、一人でじっくり患者さんと向き合える「担当制」の方が輝けるタイプも大勢います。
「今の職場がすべて」と思わず、まずは他の看護方式(チームナーシングなど)を取り入れている職場の情報を眺めてみてください。
それだけで、「いつでも環境は変えられる」という心の余裕が生まれます。
\主任が教える賢い選び方/
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