マネジメントについてみなさんはどのようなイメージを持ちますか?
マネジメントは管理といわれたりもします。
今回は看護の現場におけるマネジメントについて説明したいと思います。
働いている現場で、もっとこうしたらいいんじゃないか?
もっと効率よくできないかな?
これって正しいのかな?
こういったことを解決に向けて活動するのもマネジメントの一つです。
マネジメントについてはこちらの記事も参照してください。
では早速一緒に考えましょう☺
看護のマネジメントには以下の事柄を考えてみましょう
- 看護サービスについてのマネジメント
- 組織とチームのマネジメント
- ヒトと資源についてのマネジメント
- 情報のマネジメント
- セルフマネジメント
- 評価
順番に考えていきましょう!
現場の問題を解決する第一歩にしましょう!
看護サービスについてのマネジメント
看護サービスについてのマネジメントです。
看護はサービス業です。
利用者である患者さんやご家族さんを中心に据えた看護のサービスを提供することです。
看護は専門職ですね。準専門職ともいわれます。
専門職であるからこそ、質の高い看護サービスを提供することが求められます。
看護の専門職については解説していますのでご参照してください。
患者さんのそばにいる医療者は誰だと思いますか?
病院や施設など、患者さんが入院して生活する場所で一番多い医療者は誰だと思いますか?
それは、看護師です。
ほかの職種とは異なったサービスを提供するのが看護師なのです。
さて、看護の質とよく言われますが、「看護の質」とは何でしょうか?
あなたの中にある看護で、ここだけはちゃんとしたい!と思う事はありますか?
その考えが「看護の質」に繋がる原点なのです。
看護師として専門職として、患者さんに対して看護の責任を果たすことを考えるのです。
あなたの大切にしたい看護。それは何ですか?
それをどうしたらカタチにできますか?
どうしたら患者さんに見せたり、してあげることができますか?
それが看護の質、つまり看護サービスのマネジメントの始まりなのです。
組織とチームのマネジメント
やりたい看護やサービスを考えることができましたか?
それを一人でやることも可能です。
ですが、みんなでやるともっと効果的です。
あなたが良いと思ったことは、ほかの方々も同じように思う可能性が十分にあるのです。
そこで、組織とチームのマネジメントです。
組織やチームには大小さまざまな規模があります。
数名の小さなチームから、数千人規模の大きな会社まで様々です。
それには、組織発展理論、組織変革理論、チーム学習理論などたくさんの理論があり、過程があります。
大切なことは、「組織やチームで理念や目的をちゃんと、メンバーが共有しているか」ということです。
同じ様な思い、考えに賛同しても、向かう方向がバラバラではまとまりがなく、組織として力を発揮することはできないのです。
個人が集まり、チームになる。チームが組織となる。
チームメンバーの力を存分に生かすこと。
チームメンバーが活躍できる
それぞれに補完することができる。つまり支えあうことですね。
助け合うことができる
お互いに学び合うことができる
人はみんな、それぞれ、生まれた場所、環境、経験が同じ人はいません。
職種も違えば、経験も違う。
その周りの人の強みを発揮し、弱みはお互いに補完する。
組織やチームのマネジメントでは、この互いの関係がとても重要なのです。
ヒト・資源についてのマネジメント
人は資源となります。
人の持つ経験やスキルは人によって様々です。
看護師の中には、ジェネラリスト、スペシャリストなど専門性を発揮することができる人材がいます。
こういった人的資源と患者さんのニーズがしっかりとマッチすることが大切です。
患者さんのニーズ、つまり求めていることをしっかりと把握すること。
それに対して専門的な看護、質の高い看護を提供することが大切です。
人・資源を活用することがマネジメントには欠かせないのです。
情報のマネジメント
現代の看護において情報の活用は非常に重要です。
看護の現場では、たくさんの情報を扱います。
情報も多くの種類があります。
看護には質が大切と伝えましたね。
情報も同じように質を考え、吟味することが重要です。
多くの情報を活用するためには、その情報を適切に扱う必要性があるのです。
例えば、ここ最近急変が多いよね~って言葉をスタッフからよく聞くようになりました。
それは、本当に多くなったのですか?
そこで情報の出番です!
インシデント、アクシデント情報やドクターハリーの要請した情報を収集してしましょう。
その情報から本当にたくさんの事がわかります。
自部署では急変は年間何件あるのか?いつ起きやすいのか?
情報を適切に取集して適切に解析することが情報のマネジメントです。
情報をしっかりと使えるようにすることが大切ですね。
セルフマネジメント
セルフマネジメントについては、私はすごく大切と考えています。
自分に中にある大切な思い。
看護において何を大切にしたいか。
これはどんな思いでも、考えでも正解だと思います。
これは、人によって思いが異なるからです。
自分自身をマネジメントすることがとっても大切です。
そのために、まず自分の強みはなんですか?
その強みを生かすために何をしますか?
そして何をやめますか?
このヤメルこと、大切です。どうしても何かを足すことばかり探して実践することが好きです。
やらないことを探して実践できる。
セルフマネジメント、自分を管理すること。少しづつやってみましょう。
評価
今まではマネジメントの実践に関わる事がほとんどでした。
その実践したマネジメントをどうやって評価するか。
この評価をすることで、次の計画と行動に影響が出ます。
できるだけ、客観的に評価すことが大切です。
対象者 | 評価方法 | 具体例 |
看護の質、病棟の機能など | 研究的に確認された評価指標 | DINQL |
病院全体 | 第3者による評価 | 病院機能評価など |
利用者 | 利用者による評価 | 患者満足度調査 |
たくさんの評価する指標となるものがあります。
どのような指標を使って、自分たちの看護を評価することができるか。
しかし、数値で示すことができない看護があります。
人の心にある思いや心情は指標を用いることが難しいですね。
大切なことは、どんな指標を使うかということです。
まとめ
看護のマネジメントについて記事を作成しました。
今回の内容を実践することも大切です。
また、今の時点での看護を見つめなおすことも同じくらい重要です。
今回の内容は、以下について説明しました。
- 看護サービスについてのマネジメント
- 組織とチームのマネジメント
- ヒトと資源についてのマネジメント
- 情報のマネジメント
- セルフマネジメント
- 評価
明日からの看護がもっと良くなりますように。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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